本当に戦争が起きるかどうかの可能性を現実的な観点から考える

今日(14日)、ラジオ日経で、某評論家が、北で戦争が起きるわけはない!と断言しました。

はたして、本当にそうでしょうか?

たしかに、今、中国が影でいろいろ動いていることでしょう。

ぜひにも、それに期待したいところです。当たり前ですが、私も戦争は起きてもらいたくありません。

ただし、その中国の動きに、北が応じなかった場合はどうなるのでしょうか?

 

☆戦争は起きない?

◆理由A
戦争が起きると、韓国の民間人が数十万人、日本の民間人も数万人、日米韓の兵士も数十万人の犠牲者が出る可能性があり、日韓の国土も焼野原になる都市が出る可能性がある。

だから、なんだかんだで、やるわけはない!という理屈。

 

☆戦争は起きるかもしれない?(確率が高いと言っているわけではありません)

◆理由1
まず、戦争は必ず、国の首脳陣がはじめると思ったら間違いで、戦争は、案外、最前線にいる、ちょっと頭の悪い部隊長がはじめたりするものです。

最前線の一発の銃弾を端にして、勃発することも多いのです。

 

◆理由2
戦争が起きないという理由Aですが、その理由は、以前、アメリカのクリントン政権のときに、北との戦争をやめた理由と同じです。

しかし、よく考えてみると、クリントン時代のときに想定された想定被害と、今回の想定被害は、同じでしょうか? いえ、「北に時間を与えた結果」、核や神経ガスなどを手に入れた今、その想定被害は、ものすごく上昇しました。

ということは、もしも5年後、10年後に、またこの問題が再燃したとき(まず、再燃するでしょう)は、その想定被害はどうなっているのでしょうか? その想定被害の数は、日韓の全国民レベルが対象になるくらいに上昇して、また、その時の想定被害の対象には、アメリカ国民も入るはずです。

これらのことを考えた場合、戦争が起きないという理由Aは、必ず有効であるかどうかは、わからなくなります。

 

◆理由3
戦争を損得などの理屈だけで考えた場合、戦争は起きにくいと思います。しかし、それを決断するのは生身の人間です。人間には、損得以外に、意地やほこりなどがあります。自分の生命よりも、意地やほこりを上位に掲げる人は、いつの世もいます。

 

◆理由4
戦争が起きないという理由Aですが、戦争を起すかどうかの「選択権」が、一方的に、アメリカ側にある!というのが大前提の話ですが、北からの先制攻撃は考えられないのでしょうか?

北から攻撃をすれば、北の体制は終わるから、北からは絶対に攻撃はしてこないという理屈で、最初の選択肢から、ほぼ、はずされています。

では、北の立場から考えた場合、北が攻撃をしなければ、北の支配者は無事なのか? 仮に、北から先制攻撃をした場合は、北の支配者は絶対に死ぬのか? と考えてみたいと思います。

北からの先制攻撃により、初戦を優位に進めて、和平交渉をするという選択肢を、北が絶対に考えないと言い切れるでしょうか?

歴史上において、(ある意味)似たような状況で、敵国に先制攻撃を行った国があります。それは、ご存知の日本です。

なお、戦争において、先制攻撃をするのか、しないのか、というのは勝敗を決するほどに重要なことです。

日本の真珠湾攻撃は然り、第三次中東戦争においては、イスラエル空軍が、アラブ各国の空軍基地に先制攻撃を行い、壊滅的な打撃を与えて勝利を収めました。

そして、「誰もが、それはないだろう!」と考える点にこそ、劣勢者が優越者に逆転する勝機がそこにあります。

北の先制攻撃により、アメリカ部隊の打撃やソウルなどが陥落してしまうことが、シナリオ中で、最もおそろしい結果となります。

 

◆理由5
繰り返しになりますが、北から攻撃をすれば、北の体制は終わるから、北からは絶対に攻撃はしてこないという理屈ですが、逆に、戦争をしなければ体制が終わる可能性がある場合があり、体制維持のためにこそ、逆に、戦争をしなければいけない場面があります。

 

以上、戦争が起きる確率がすごく高いとは言いませんが、現実的に考えたとき、戦争が起きる可能性は十分にあると思っています(私見です)。

繰り返しますが、私は戦争をあおるつもりはありません。ただ、現実的な観点から北の情勢を考え、「戦争があるわけがない!」などと言われる、評論家の方の話に、ひとつ疑問を持ちたいと思いました。

 

なお、その後のニュースです。

・空母ニミッツがハワイから朝鮮半島に向かっている(不確定情報)

・補修中であった横須賀にいる、空母ロナルドレーガンが補修を終了(不確定情報)
※空母カールヴィンソンと合わせると、現在、3隻の空母が北有事に参加する可能性があります。

・阿部首相が北のサリン弾頭の可能性に触れる(北有事の際の日本国民世論に影響を与える発言)